Nippon Medical Care
どうして健康診断が必要?
生活習慣病の予防
 健康は体力、気力、知力など多くの要素によって構成されており、外部から侵入する細菌や異物に対する防衛体力・免疫力もあり、それらは年齢とともに老化して行きます。
 予防医学は、潜在している疾患やひそかに進行している病状の早期発見、早期治療を目的としています。病気の発見は個々の遺伝的要素によっても影響しますが、後天的な環境要因や生活習慣の積み重ねも要因です。 健康管理の重要な要素の一つは「食」です。脂っこい食事、偏った食時、不規則な食事時間、お酒の飲みすぎなどの食生活と、さらに、喫煙、運動不足、精神的なストレスなどが長い間に身体に影響を与え、蓄積され、高脂血症、高血圧、脂肪肝、糖尿病などの生活習慣病となり、中には更に、心筋梗塞、脳卒中など、のような重大疾患へと発展する危険もあります。これらの病気予防のポイントは、生活習慣を見直し、改善してゆく事です。
 自分の体の中で何が起こっているのか、起こりえるのかを定期的にチェックしましょう。
検査内容
 成人の健康診断では、身体測定、視力、聴力、血液検査、胸部レントゲン、心電図、尿、便検査が一般的です。血液検査には多くの検査項目を含んでおり、自覚症状がなくても体内での異常の赤信号、黄色信号をちゃんと示しています。1回の検査結果では、その時の結果しかわかりません。数年に渡る数値の傾向をみて「自分の基準値」を知りましょう。子供健診では、身体測定、視力、尿、便検査を含みます。年齢が上がるにつれ検査項目も増えます。
ガンの早期発見
 ガンは自覚症状がないまま進行する事も多々あります。日本人に多い胃ガン、また食生活の変化により近年増えている大腸ガン、乳癌、いずれも早期発見には健康診断を定期的に受ける事がポイントです。

 ・日本では胃透視(バリウム)検査が一般的で、当地の日系企業でも一定年齢以上の必須項目に入っていま す。胃透視検査で何かの異常があれば、2次的な精査として内視鏡検査となります。日本メディカルケアーでは最初の一次検査での内視鏡検査をお勧めしてます。内視鏡検査を日本で経験された方は、“苦しいを思いをしたので二度とやりたくない”と皆さん同じ事をおっしゃいます。当院の検査には静脈注射(軽い鎮静剤)を使用します。したがって、苦痛はありません。それに、疑わしい潰瘍やポリープなどが見つかれば、その場で生検、切除が可能です。また、慢性の胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因と言われている“ヘリコバクターピロリ菌”の有無を調べる検査が含まれます。ピロリ菌は年齢とともに潜在率が上がります。内視鏡によるピロリ菌検査はとても有効です。もし菌が見つかったら、除菌駆除をしましょう。

 ・大腸ガンは近年日本人にも増加傾向にあり、早期発見の方法としては便検査による潜血反応検査を行います。シンガポールでも多い大腸ガンの予防検査として50歳以上に勧められているが内視鏡検査です。疑わしい潰瘍やポリープなどが見つかれば、その場で生検、切除が可能です。

 ・乳癌の検査には特殊なレントゲン機械による“マンモグラフィー”が有効です。
日本では長年、乳腺の触診による乳癌検査を行って来ました。しかし触診だけでは異常の早期発見は十分でない為、近年“マンモグラフィー”を促進しています。
この検査は触診でもわかりずらい微妙(mmミリ単位)のしこりなどを発見する事が出来ます。
シンガポールでは40歳以上の成人女性に勧めていますが、既往歴、家族歴など個人差があるので、たとえ年齢がこれ以下であっても異常が発見される事もあります。
 
 ・子宮頚ガン検査のスクリーニングには子宮頚部の組織を採って診断する細胞診断がを用います。性交経験のある女性を対象としています。超音波検査による子宮、卵巣部の画像診断も併せて行うと良いでしょう。

 ・一般的に血液検査ではガンの診断に腫瘍マーカーと言われる特殊な検査が取り入れられるようになってきました。大腸ガンなど(CEA)、肝・胆道系など(CA19-9)子宮内膜症、卵巣ガンなど(CA125)、前立腺ガンなど(PSA)に異常があれば高値を示します。異常値だからと言って必ずしもガンと言うことではありません。
担当医の診断を仰ぎましょう。
肝炎検査
 成人の血液検査でA型・B型肝炎の抗体抗原の有無を調べる事ができます。
(C3の子供コースにも採血検査の項目に含まれます)検査後、抗原も抗体も認められなければ予防接種を受ける事をお勧めします。また、追加検査でC型肝炎検査を受ける事も出来ます。
所見に注意
 医師から指摘された事は必ずフォーローアップをしましょう。生活指導、再検査精査などを、自覚症状がないからと言ってつい放置しがちです。毎年、健康診断を受診していてもこれでは、意味がありません。長年、放って置く事により病気は悪化、進行します。時間がないから、自覚症状がないからと体の注意信号を無視せずに、担当医にご相談下さい。自己の健康管理はしっかりしたいものです。