日本メディカルケアの産科の特徴
出産の入院は日本メディカルケアーのあるグレニーグルス病院です。グレニーグルス病院はハイリスクケースなどにも対応するNICUを備えるなど充実した設備を有します。
鍋島医師が24時間体制で対応し、必要に応じてローカルの専門医と診察をすることもあります。
入院時も鍋島医師や日本人スタッフがサポートします。
病院のお支払いや予約手続きも日本メディカルケアーが一括してワンストップ手配、ご精算に対応いたします。
妊娠中の健康管理と赤ちゃんの発育を確認するための大切な検査です。日本メディカルケアー内、およびグレニーグルス病院などの高度医療設備を活用して様々なケースに対応します。
妊婦健診の基本スケジュールの概要
期間 | 基本検査 | 週数に沿った検査 |
【初期~】 | 診察 超音波検査 | 妊娠検査(尿検査、採血) 子宮頸部細胞診(オプション) |
【11~24週】 4週間に1回 | 血圧、体重測定 尿検査 診察 超音波検査 | 11 週〜14週頃 初期血液検査 12週頃 FTS検査 10週~ NIPT (母体血胎児染色体検査)(オプション) 12~16週 絨毛検査(オプション) ,羊水検査(オプション) 20週 FAS検査 |
【28~35週】 2週間に1回 | 血圧、体重測定 尿検査 診察 超音波検査 | 28週 後期血液検査 35週 GBS |
【36~40週】 毎週 | 36週 後期血液検査 38週~胎児心拍モニタリング |
移動の多い駐在員のご家族をささえるべく、妊娠期間中の来星、ご帰国を考慮した受診にも柔軟に対応いたします。
週数に沿った検査 (注:FTS検査、羊水検査・絨毛検査、FAS検査は専門の施設で行います)
1) 初期血液検査
11-14週頃にシンガポールで一般的に行われる検査を施行します。血液型、血算、血糖、B型肝炎抗原・抗体、HIV抗体、梅毒血清反応、風疹ウィルス抗体の検査です(トキソプラズマ、サイトメガロウイルス、HTLV、クラミジアなどはオプション検査になります)。
2) FTS検査 (First Trimester Screening)
英国で開発された方法で、妊娠初期スクリーニングとして、シンガポールはじめ多くの国で行われている標準的な検査です。超音波検査と母体血清マーカーを組み合わせて、胎児に大きな異常が無いかを調べ、また染色体異常の確率を計算します。ダウン症に関して、陽性的中率は96%程度と胎児に危険のない無侵襲(Non-invasive)テストの中では比較的高く、また、超音波検査を施行するため、染色体異常とは関係ない、大きな異常を見つけることができます、奇形を伴う希な染色体異常を見つけることもあります。
3) NIPT 母体血胎児染色体検査(オプション検査)
Non Invasive Prenatal Testの略で、日本では、母体血胎児染色体検査、無侵襲的出生前遺伝学的検査等と呼ばれています。母体血中に存在する胎児のfree-DNAを抽出し、染色体を調べる検査で、ダウン症に限って言えばほぼ100%の陰性適中率、99%程度の陽性適中率で、胎児に危険のない非侵襲的検査の中ではもっとも感度、特異度が高い検査とされています。欠点は、比較的最近始まった検査のため、費用が高額なこと、現時点で染色体マーカーが無い異常は検出できないため、ダウン症を含む、頻度の高い数種類の疾患しか対応していないことで、FTS検査では発見できる疾患がNIPTではみつけられない可能性もあります。この欠点を補うため、NIPTを受けることを決めている妊婦さんには、FTSの血清マーカー採血の代わりにNIPTを行うオプション(NIPT+FTS胎児エコー)も提供しています。
4) 絨毛検査,羊水検査(オプション検査)
ダウン症をはじめとする、染色体異常を調べる検査です。お腹の上から超音波ガイド下に針を刺して絨毛(胎盤の一部)、または羊水を採取します。絨毛検査は比較的早い週数(12-15週で)できますが、血流の多い胎盤を穿刺するため、出血が多くなることがあり、やや侵襲の大きい検査ですので、16週前後からは、侵襲の少ない羊水検査を行います。羊水検査、絨毛検査は、FT Screening、NIPTで陽性の方や、染色体異常児の出産経験がある方などリスクが高い妊婦さんが対象です。
5) FAS検査 (Fetal Anomaly Scan)
FASとは(Second Trimester) Fetal Anomaly Scanのことで、日本では胎児ドックと称して行われているところもあります。通常の妊婦健診ではなく、胎児スクリーニング検査の資格がある超音波検査専門の担当者が、産科専門の高解像度エコーで時間をかけて赤ちゃんをしっかりチェックします。
検査で確認する内容は以下の項目です。
a)赤ちゃんの構造上の異常
頭の骨、脳、顔、口唇、心臓、肺、腹壁、心臓、腎臓、膀胱、外陰部、脊椎、四肢など、赤ちゃんの全身をくまなくチェックします。
b)軟部組織の異常
鼻の骨の発達異常、頸部浮腫などを調べ、染色体異常の可能性をチェックします。
c)胎盤の位置
胎盤が子宮口に近い場合は前置胎盤の可能性があります。まだ、20週頃なので、確定診断には至りませんが、もし胎盤が低めで子宮口に近い場合は、継続して妊婦健診で胎盤の位置をチェックします。
d)子宮動脈波形
胎盤を栄養する子宮動脈の血流を調べて、妊娠高血圧症候群(昔の妊娠中毒症)や、子宮内胎児発育遅延(赤ちゃんが大きく育たない可能性)などのリスクを予測します。
e)子宮頚管長
子宮の入り口の長さをチェックして、早産になる傾向がないかを調べます。
異常が見つかった場合は原因を調べるとともに、通常の妊婦健診でも注意してみていきます。赤ちゃんの異常であれば、出生直後に治療が必要かどうかを判断し、分娩の時に赤ちゃんのために必要な準備をすることが出来ます。疾患によっては胎児治療の適応となるものもありますが、現時点では適応症は多くありません。
日本でも胎児ドックとして、ある週数でスクリーニングを行っている病院やクリニックも増えてきましたが、まだまだ一般的になっているとは言えません。その点シンガポールではちゃんとトレーニングを積んだ医師もしくは超音波技師がスクリーニングをするシステムが出来ているので、胎児診断に関してはかなり進んでいると言えます。
6) 後期血液検査1&2
28週頃に貧血検査と、血糖検査(血糖負荷試験)、36週頃に貧血検査を行います。
7) GBS(B群溶連菌検査)
35~36週ごろに、腟と肛門からB群溶連菌(GBS)の検査をします。この菌は、本来は常在菌で2-3割くらいの方から検出され、菌がいても健康な大人はまったく問題ありません。しかし、分娩時に赤ちゃんに感染すると、赤ちゃんは免疫が弱いため、重症のGBS感染(発熱、肺炎等)をおこす可能性があります。これを予防するために、もしGBSが検出された場合は分娩前に抗生剤を使用します。
日本メディカルケアでは、妊娠から出産、分娩入院後の退院後まで、日本人助産師がお手伝いいたします。
ご出産直後の授乳開始から卒乳まで母乳育児をお手伝いしています。おっぱいケアや困ったこと、悩みごとなどございましたら、乳房マッサージを行いながらお話をお伺いしています。
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